A01: pH ストレス応答機構
高橋 班
pH ストレス誘導型転写因子の同定

研究代表者高橋 重成(京都大学)
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研究分担者堂浦 智裕(名古屋大学)
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1. pH 誘導型転写因子の同定
2. pH 変化の「痕跡」を検出する化学プローブの開発
研究の背景
生体内のpHは、細胞ごとやオルガネラごとに微妙に異なり、その変化が疾患の発症や進行に関与することが報告されています。本領域では、pH変動の分子メカニズムを明らかにし、pHを指標とした新たな診断・治療法の開発を目指します。
細胞内pHの精密な制御は、細胞の恒常性維持に不可欠です。特に、pH感受性シグナル伝達経路は細胞運命の決定や代謝活性に大きな影響を与えることが明らかになっています。近年の研究では、細胞内外のpH変動が遺伝子発現やタンパク質の機能修飾、さらには細胞間コミュニケーションにも関与していることが示唆されています。これにより、pHの微細な変化が生体の恒常性維持や疾患発症のメカニズム解明において、これまで以上に重要な役割を果たすことが期待されています。本領域では、最先端の計測技術や分子生物学的手法を駆使し、pH制御の破綻がどのように疾患発症へとつながるのかを分子レベルで明らかにすることを目指しています。


主な研究アプローチ
- pH感受性転写因子の同定と機能解析
